中部電力の送電線系統図77kv系統構成図(長野県)https://powergrid.chuden.co.jp/resource/goannai/hatsuden_kouri/takuso_kyokyu/rule/rule_73.pdf

このうち77kv系統構成図(長野県)によると、木曽の電力は松本平の中心変電所から送られ、南木曽町で終点になっている。白丸○は変電所、黒丸●は需要者を表す。大桑村には需要者として木楽舎近くにJR東海の変電所がある。和村変電所とJR東海変電所の間に破線の送電線と需要者があるが不明(これら二つの変電所以外に中部電力の変電所は発見できていない)。
なお、南木曽以南にも右岸を高圧線が伸びており、坂下経由で中津川変電所、更には瑞浪変電所と岐阜圏内の系統にも接続されている。この接続の切り替えは南木曽変電所で行われていると思われる。その理由は、和村変電所もそうだが、2系統が配線されているため。山中を通る高圧線は1系統だけなので、各変電所はそこに開閉装置(受電切替装置)があると思われる。
和村変電所は和村地区の工業団地に隣接している。木曽川左岸山中の中部電力送電線鉄塔から木曽川を渡って和村変電所に送電している。

和村変電所から村内に配電されている。



変電所周辺には幾つも電柱が立っており、地中から電柱に電線が伸びている。




大桑村ハザードマップによると和村変電所(黒丸内)は中尾沢の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)内にあり、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に接している。
https://www.vill.okuwa.lg.jp/kurashi/bosai-bohan/documents/bosaijoho/R3_shiori_suhara.pdf

中部電力パワーグリッドの電話対応によると、仮に和村変電所が被災しても木曽福島変電所および南木曽変電所からの送電でバックアップすることも可能とのことだった。実際、電柱の送電線は国道19号線に沿って伸びていて、大桑村だけで閉じている訳ではないようだ。
実際の配電バックアップは被災状況によって変わるので一言では言えないとの話であった。ここは要深堀。