東部浄水場

東部浄水場は大桑村の人口のおよそ3分の2に給水している基幹水道施設。

以下が東部浄水場オープン当時のパンフレットになる。

第一、第二水源からの水はストレーナーを経由して混和槽に送られる。このストレーナーはオートストレーナでゴミを自動排出する仕組みを備えている。

現在第一水源(伊奈川ダム下)原水弁は閉じられており、第二水源(水沢)のみを取水している。

水源からの水は混和槽に送られる。混和槽にはPAC(ポリ塩化アルミニウム)が添加され、撹拌機によって撹拌し、水中の浮遊物や微粒子を凝縮させる。真ん中お青いモーターが撹拌機で、その後ろを通っている細いチューブをPACが流れていく。

奥が第一混和槽、右側に第二混和槽となっている。

第二混和槽から膜供給ポンプによって膜モジュールに原水を送る。このモーターが当浄水システムの要になる。このモーターが停止するとろ過フィルターに送水できなくなるので、配水が停止することになる。水源からの水はストレーナーを通って混和槽に入ってくるので混和槽がオーバーフローすることになると思われる。膜供給ポンプが2台あるのは冗長性の為と考えられる。実際、視察時も稼働していたのはNo1ポンプのみで、運用ポンプ交互運転も想定される。

東部浄水場は膜ろ過浄水設備で10エレメントで1モジュールとなる膜ろ過装置で6モジュールを装備している。原水は下から入ってろ過水は上から抜けていく。逆洗時のゴミは下側の原水管側から排出される。

各薬品ユニットが配置されている。

各薬品の補充は建屋外から行われる。

この薬品補給設備の右側地下に滅菌槽と送水ポンプ槽がある。

送水ポンプ槽から逆洗水槽への送水ポンプ。ポンプが2台あるのは冗長性の為と考えられる。

逆洗用空気圧縮機と空気槽。空気圧縮機が2台あるのは冗長性の為と考えられる。

制御室。

制御盤の上でも第一水源原水弁が全閉していることがわかる。

停電時に備え自動起動型の自家発電機が備え付けられている。燃料容量は30リットルで2.2時間程度は発電ができる。

以上

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