須原浄化センター

須原浄化センターについて。

須原浄化センターは農業集落排水施設(農林水産省管轄)で、下水道処理施設(国土交通省管轄)とは異なる。形式は日本農業集落排水協会ーXIV型、対象人員1670人の連続流入間欠ばっ気方式で、平成14年9月30日に竣工している。

日平均汚水量:451㎥/日、流入水質:BOD 200mg/l、放流水質:BOD 20mg/l

  • 自動荒目スクリーン:各家庭から管路を経て汚水とともに流入した大き目のごみを取り除く装置
  • ばっ気沈砂槽:管路を経て流入した汚水に空気を吹き込んで撹拌しながら一緒に流れ込んだ土砂等を沈降させて取り除く水槽
  • 破砕機:汚水と一緒に流れ込んだ野菜くずや固形汚物を細かく砕く装置
  • 原水ポンプ槽:汚水を流量調整槽へ送る水槽
  • 流量調整槽:流入する汚水量は時間帯によって違うので、それをいったん貯めて一日の平均した汚水量を次の処理槽に送るように調整する水槽
  • 流量調整ポンプ:流量調整槽よりスクリーン槽を経て計量槽に汚水を送る装置
  • スクリーン槽:汚水と共に流入したカスを微細目スクリーンによって取り除き脱水機によって脱水して排出する装置
  • 汚水計量槽:流量調整槽よりスクリーン槽を経て送られてきた汚水をばっ気槽に均等に送る為に調整する装置
  • ブロア:各種の用途を持つ水槽に空気を送り込む装置
  • ばっ気槽:汚水をブロワから送られて空気によりばっ気撹拌して活性汚泥とし、微生物により酸化分解、消化処理をする水槽
  • 沈殿槽:ばっ気した処理水を静かに流し込み汚泥を沈殿させ、きれいになった上澄み水を越流堰より流出させ、固液分離させる水槽
  • 消毒槽:沈殿槽から流れ出てくる上澄み水を消毒滅菌して場外に流す水槽
  • 汚泥濃縮槽:沈殿槽に堆積した汚泥を引きぬいて沈殿濃縮させ汚泥貯留槽に送り出す装置
  • 汚泥貯留槽:濃縮された汚泥を搬出するまで貯めておく水槽
  • 脱臭装置:処理施設の臭気を軽減するため自然の浄化能力を応用した腐植土リアクター方式の装置

処理フローは以下のとおり。

ばっ気沈砂槽と破砕機

原水ポンプ槽

流量調整槽

スクリーン機。スクリーンで取り除かれたし渣(しさ:ごみのこと)は脱水機内のごみ袋に貯められる。このゴミ袋は産業廃棄物として週に1回回収・廃棄する。

汚水計量器

ばっ気槽。間欠ばっ気が行われている。ばっ気槽連結ゲートは今まで開けられたことはない。通常は第一か第二のどちらか一方を交互につかい、二つを同時に使う事はない(それほどの流入量がない)。

沈殿槽。センターウェル型の沈殿槽で、スカムスキマーによってスカムをこしとっている。越流堰から流出した上澄み液が散水ポンプ槽へ送られる。

散水ポンプ槽。散水ポンプ槽は沈殿槽から流れて来た上澄み液を再び沈殿槽とばっ気槽に散水するために戻す。散水によって浮上したスカムを破砕し、沈殿させる。

消毒槽。散水ポンプ槽を通ってきた水を消毒器によって消毒し、排水する。

汚泥濃縮槽。エアーリフトポンプによって汚泥を汚泥貯留槽へ運ぶ。

脱離液ポンプ槽。沈殿槽のスカムスキマーから流れて来た離脱液を溜める。離脱液は流量調整槽へもどされる。

汚泥貯留槽。汚泥の蓄積槽。この汚泥をバキュームで吸い上げ汚泥処理施設へ搬出する。

ブロアー室

操作盤室

タイトルとURLをコピーしました